液状化の対策の基本は土質です
地震などの影響で 砂質の地盤が揺さぶられて
地中の水分が上昇して砂質の地盤と水分が
混ざり合って どろんこ状態になり 地上に噴出します
その結果 地盤の上に建つ 住宅が転倒してしまいます
地質が砂質であれば 地震がおきれば
いつでも 液状化の可能性があります
基本的な対策は 砂質の地盤を改良して
固い地盤にすることです
問題は その砂質層の厚さです 砂質層が浅ければ
表層の地盤改良で済みますが
砂質層が 厚いときは 硬い地盤まで
杭を打つことになります
固い地盤まで杭を打ったとしても 地中の砂質地盤が
液状化により空洞化します
また一軒だけの 杭打ち対策では 周辺が液状化したときは
地盤が不安定となります
最適なのは 地域全体での人工地盤の築造です
地表面に数メートルの厚さの人工地盤を
造ることで その上に住宅を建てることが可能となります
東日本の被災地のように地域全体を
人工地盤が造れるところはいいですが
既存建物が建っているところは 戸々に施工しても
液状化が起こることになります
地域全体で人工地盤を造らないと
何度も襲ってくるのが 液状化の特徴です
地域ごとに話し合いが必要ですが
決断には 地域の皆の協力が必要です
地球の地盤の下は大きなマグマです
人間の住んでいるところは
そのマグマの上に浮いている陸地の上で
暮らしているのです
したがって 地盤は液状化や地震による地盤沈下など
いつも不安定な状態なのです
それは 日本の陸地は毎年数センチから数十センチ
移動していることからもわかります
そんな不安定な地盤の上には
丈夫で倒れても壊れない鉄筋コンクリートの壁構造を
お勧めします 地震で倒れることはありませんが
(注、女川のコンクリ建物は津波で倒されました)
もし傾いてもピサの斜塔のように元に戻せるのは
モノコック構造(車と同じ一体構造)の
鉄筋コンクリートの壁構造の建物です
木造住宅などの軸組みの建物が傾くと
筋交いなどのバランスが崩れ 建物の形の復元が難しい構造です
液状化対策は 人工地盤と コンクリート壁構造で一体化します
モノコック一体構造の
ブリック建築